AON(オールorナッシング)注文は、通常、主要取引所に回送されます。主要取引所でサポートされていない場合、IBではその注文を保持して、以下の条件が満たされた場合、AON(オールorナッシング)注文を再現しようとします。
例えば、米国株ABCの1500株を10.00ドル/株で買うというAON(オールorナッシング)注文の場合、NBOが必須条件を満たし(10.00ドル以下)、NBO数量が2500株以上となるまで保持される。
注文は、約定するかキャンセルされるまで有効となります。AON(オールorナッシング)注文は、基本的な注文タイプおよびすべての有効期限(TIF)と組み合わせて使用することができます。
ご留意事項:
右上の表は、この注文タイプの特徴の概要となります。チェックされた項目は、何らかの組み合わせで適用されますが、他のすべてのチェックされた項目と必ずしも連動するわけではありません。例えばオプションと株式、米国と米国外、スマートルーティングとダイレクトルーティングのすべてにチェックが入っている場合、米国と米国外のすべてのスマートルーティング又はダイレクトルーティングされる株式が、必ずしもこの注文タイプに対応しているということではありません。米国株の場合はスマートルーティング、米国以外の株の場合はダイレクトルーティング、米国オプションの場合はスマートルーティングのみでこの注文タイプが使用できる場合もあります。
取扱商品一覧 | 利用可能銘柄 | ルーティング | TWS | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
EFP | 米国商品 | スマート | 属性 | ||||
オプション | 米国外商品 | ダイレクト | 注文タイプ | ||||
株式 | 注文 有効期限 |
||||||
利用可能な取引所を確認する | ユーザーガイドを開く |
このモザイクの例では、お客様はティッカーBACのオプションを現在の買気配数量よりも多く売却したいと考えています。買値数量に表示されている124枚は、発注される150枚より少ないことに注目してください。部分約定を防ぐために、お客様はAON(オールorナッシング)注文を使用しています。
オプション注文入力パネルに希望のコールオプションを入力し、注文タイプのドロップダウンメニューからLMTを選択し、希望の取引数量を入力します。売りの指値価格を選択し、TIF(有効期限)の ドロップダウンメニューから希望する有効期限を選択します。詳細設定タブをクリックすると、注文入力の画面が拡張されます。その中のAll-or-None のチェックボックスにチェックを入れます。これにより、特定の数量条件が満たされない限り注文が約定しない設定となります。ここまでの準備が完了したら、アドバンスの項目または注文エントリーのパネルにある送信ボタンをクリックして発注します。
前提条件 | |
---|---|
アクション | SELL |
数量 | 150 |
注文タイプ | LMT(指値) |
指値 | 0.21 |
注文属性 | AON(オールorナッシング) |
市場価格 | 0.21 |
XYZのJan11 140コールを10枚購入する注文を出したいのですが、一度に全数量の約定ができる状態になるまで注文を約定させたくありません。注文を出す前に、注文画面に「All or None」の項目が表示されていることを確認します。「All or None」のチェックボックスにチェックを入れて、注文を「All or None」としてタグ付けします。指定した価格以上で全数量が約定可能となった際に注文は約定に至ります。それ以外の場合は、キャンセルされるまで有効となります。
XYZのJan11 140コール10枚の注文を発注しました。この時点では、この注文は指値でも全数量でも約定可能な状態ではありません。全数量が指値または指値より良い価格で約定可能な状態になった場合、注文は約定します。それ以外の場合は、キャンセルされるまで有効となります。
XYZオプションの価格が3.95まで下がり、設定した指値価格となります。しかし、その価格では4枚しか約定できない状態です。これはAON(オールorナッシング)注文であるため、希望する価格で全数量が約定できる状態でないと、注文は約定しません。
ついに、10枚のオプション全数量が設定した指値価格で約定可能な状態とになり、注文は約定します。
前提条件 | |
---|---|
アクション | 買い(BUY) |
数量 | 10 |
注文タイプ | LMT(指値) |
指値 | 3.95 |
注文属性 | AON(オールorナッシング) |
市場価格 | 4.00 |