成行注文は、市場の買気配または売気配の価格で取引するための注文方法です。成行注文は、約定の可能性や約定のスピードを高めるかもしれませんが、指値注文とは異なり、価格保護はありません。そして、表示されている買気配/売気配(ビッド/アスク)よりもはるかに低い/高い価格で約定する可能性があります。
ご留意事項:
右上の表は、この注文タイプの特徴の概要となります。チェックされた項目は、何らかの組み合わせで適用されますが、他のすべてのチェックされた項目と必ずしも連動するわけではありません。例えばオプションと株式、米国と米国外、スマートルーティングとダイレクトルーティングのすべてにチェックが入っている場合、米国と米国外のすべてのスマートルーティング又はダイレクトルーティングされる株式が、必ずしもこの注文タイプに対応しているということではありません。米国株の場合はスマートルーティング、米国以外の株の場合はダイレクトルーティング、米国オプションの場合はスマートルーティングのみでこの注文タイプが使用できる場合もあります。
取扱商品一覧 | 利用可能銘柄 | ルーティング | TWS | ||||
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債券 | 米国商品 | スマート | 属性 | ||||
CFD | 米国外商品 | ダイレクト | 注文タイプ | ||||
EFP | 有効期限 | ||||||
Forex | |||||||
ファンド | |||||||
先物 | |||||||
先物オプション | |||||||
オプション | |||||||
株式 | |||||||
ワラント | |||||||
利用可能な取引所を確認する| ユーザーガイドを開く |
注文エントリーパネルで取引したい銘柄のシンボルを入力し、成行注文の買いまたは売りの適切なアクションをクリックします。売り注文を選択すると、注文入力画面の背景が赤くなり、買い注文の場合は背景が青くなります。次に、取引したい株式の数量を入力します。この例では、既に11,500株を保有している銘柄VTIに対し、現在の市場の価格で決済するための注文を作成します。注文エントリーの「ポジション」をクリックすることで、既存の全保有株数が数量の欄に反映されます。次に、注文タイプのメニューからMKTを選択します。売り注文の場合、発注ボタンをクリックすることで、SMARTルーティングがすべての利用可能な取引所を確認して、注文に最も有利な価格を見つけ出します。SMARTはIBのデフォルトの注文送信先ですが、注文を特定の取引所に送信したい場合は、「アドバンス」ボタンをクリックし、希望する送信先を選択してください。
前提条件 | |
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アクション | SELL(売り) |
数量 | 11,500 |
注文タイプ | MKT(成行) |
市場価格 | 109.03 |
指値 | MKT(成行) |
有効期限 | DAY |
XYZは現在$33.96 - $34.00で取引されています。価格に関係なく、すぐにXYZの株を300株購入したいと考えています。この場合、買い注文を作成し、注文タイプの欄でMKTを選択して成行注文を指定します。最良価格での執行を確実にするため、注文の送信先としてSMARTを使用します。指値価格の欄にMARKETと表示され、現在の市場価格で購入したいことを示します。注文を送信すると、現在の市場価格で取引が成立します。
成行注文は、市場で利用可能な任意の価格で注文を執行する指示になります。成行注文は特定の執行価格を保証するものではなく、想定外の価格で執行される可能性があります。執行される価格をコントロールしたい場合、指値注文を使用し発注してください。指値注文は、指定した指値価格または有利な価格で執行する注文です。
IBは、取引所における成行注文を模倣することがあります。模倣された成行注文の取り扱いについては、こちらご覧ください。
表示されている株式またはオプションの銘柄情報は、使用方法の説明を目的としており、推奨するものではありません。