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Variant

Variantタイプのアルゴリズムは大型注文の際に、市場が有価証券価格に与える影響を最小限に抑えるようにデザインされています。Percentage of Volume(出来高率)アルゴリズムを使用すると、固定の割合(デフォルト設定)、または時間や注文の残りサイズ、もしくは有価証券の市場価格とともに変動するユーザー指定の割合で、出来高に参加することができます。アルゴリズムが注文全体を小型に分割し、ユーザーがこの注文に対して設定する平均出来高と株式量の両方に決定される期間を通して発注するようにデザインされています。

これらのアルゴリズムを使用すると注文が市場に気づかれる可能性が下がるので、その日の取引量の大幅を占める注文には特に重要となります。出来高に関連するアルゴリズムなので、注文を目立たせないようにしながら、どれくらいを有効または無効にしておくか操作することができます。

注文の有効時間を指定するには、有価証券の一日平均出来高を算出する必要があります。これは現在の市場における出来高や状況を反映する可能性もあれば、しない可能性もあります。注文の有効時間はまた、ユーザー指定の価格にも部分的に左右されます。

一日あたりの平均出来高(ADV) – 一日を通して取引される有価証券の株数の変化をなるべく平均させるため、ある期間に取引された株式の合計数をこの期間の取引日で割って算出することがよく行われます。TWS内の一日平均出来高用コラムの表示は、簡単な設定で追加することができます。これらVariantアルゴ用のその他インプットを理解するためにも、標準的な一日平均出来高を把握しておくことが重要となります。TWSへの機能追加に関する詳細はこちらをクリックしてください。弊社のソフトウェアが自動的に90日間の平均出来高を計算します。

現在の一日平均出来高に基づいてTWSが日中出来高の予想を割り出し、これに基づいて注文を発注します。希望のサイズだけでなく目標率の入力が必要です。これにより発注される注文がその日一日かけて約定するのか、数時間のみで終わるのかが決定されます。注文はこの条件に基づいて数日間、約定しない可能性もあります。

投資を希望しているある株式に特有の出来高があり、これが分かっている場合には、購入希望の株数に合った参加率をよく理解する方が有利となる可能性があります。

ある株式の典型的な取引出来高を良く理解することにより、取引を希望する株数に合わせた参加率を割り出すことができるようになります。

ある株式の、取引日6.5時間中のADVが650万株であると仮定します。この場合1時間に取引される株数は100万(平均)になります。ここで注文に適した参加率を理解することが重要になります。この組み合わせによって必要株数の購入がすぐに約定するか、数時間から一日かかるのか、または有効時間内にすべて約定するのかが決まるためです。




Time Variant Percentage of Volume Strategy - このアルゴリズム利用すると、時間によって変化するユーザー指定の出来高率で参加することができます。開始時間と終了時間の目標率を指定すると、アルゴリズムがこの間の参加率を計算します。開始時間にはよりアグレッシブな注文は終了時間に近づくにつれてアグレッシブさが減り、開始時間にアグレッシブでないものは終了時間に近づくにつれてアグレッシブさを増します。

例として、ABC Corpの株を10,000株、米国東部標準時の午前10時から午後12時の間に購入するとします。開始時間の目標率は1%、終了時間の目標率は4%に設定します。(注意:上記は1時間のADVが100万の仮定に基づくものです)


開始レート 1.00% — 終了レート 4.00%
開始時間 終了時間 取引済み出来高 開始レート 終了レート 平均レート 取引数量
10:00 10:15 250,000 1.00% 1.38% 1.19% 2,969
10:15 10:30 250,000 1.38% 1.75% 1.56% 3,906
10:30 10:45 250,000 1.75% 2.13% 1.94% 4,844
10:45 11:00 250,000 2.13% 2.50% 2.31% 5,781
11:00 11:15 250,000 2.50% 2.88% 2.69% 6,719
11:15 11:30 250,000 2.88% 3.25% 3.06% 7,656
11:30 11:45 250,000 3.25% 3.63% 3.44% 8,594
11:45 12:00 250,000 3.63% 4.00% 3.81% 9,531
合計出来高 2,000,000 可能な約定数 50,000
  1. 注文サイズが10,000株の場合、約定は45分で完了します。
  2. 注文サイズが50,000株の場合、約定は午後12時に完了します。
  3. 注文サイズが100,000株の場合、 約定は部分的(50,000)になります。

注意: 注文サイズが10,000株の場合、最後の3,125株は市場における出来高の1.94%で取引されます。


一日の出来高を650万に保ちながら、この2時間の間に2万株が取引されました。注文開始から15分の間に、1.00%の開始時参加率で2,969株が購入され、2時間の期間の終わりには1.38%の参加率で取引された計算になります。この場合10,000株の約定は45分で完了し、最後の3,125株は1.94%の参加率で購入されました。終了時間の参加率4%を達成するためには、注文を50,000株にする必要がある計算になります。

Size Variant Percentage of Volume Strategy - このアルゴリズム利用すると、注文の残りサイズに基づいて変化していく、ユーザー指定の出来高率で参加することができます。開始時間(初期参加率)と終了時間(最終参加率)の目標率を指定すると、アルゴリズムが注文の残りサイズに基づいてこの間の参加率を計算します。開始時間にはよりアグレッシブな注文は終了時間に近づくにつれてアグレッシブさが減り、開始時間にアグレッシブでないものは終了時間に近づくにつれてアグレッシブさを増します。幾つかの例を使って、注文がどうやって以下の状況に達するかを見てみます:a)注文に対する希望にほぼそって目標を達成する、b) 最終参加率は達成することなく素早く約定する、c)部分約定で終了する。注意:上記の例3つはすべて平均650万のADV、1時間のADVが約100万の仮定に基づくものです。

例A - ABC Corpの株を50,000株、米国東部標準時の午前10時から午後12時の間に購入するとします。開始時間の目標率は2%、終了時間の目標率は5%に設定します。この場合には注文が約定し続ける間、アルゴリズムが注文の残りサイズを継続的に評価し、更新された取引高予想を利用して、2時間の期間の最後まで注文が有効であり続けるように発注を調整します。


開始レート 2.00% — 終了レート 5.00% — 注文サイズ 50,000
開始時間 終了時間 取引済み出来高 残りの開始数量 約定済み開始数量 開始レート 取引数量
10:00 10:15 250,000 50,000 0 2.00% 5,394
10:15 10:30 250,000 44,606 5,394 2.32% 6,268
10:30 10:45 250,000 38,338 11,662 2.70% 7,282
10:45 11:00 250,000 31,056 18,944 3.14% 8460
11:00 11:15 250,000 22,596 27,404 3.64% 9,829
11:15 11:30 250,000 12,767 37,233 4.23% 11,420
11:30 11:45 250,000 1,347 48,653 4.92% 1347
11:45 12:00 250,000 0 50,000 5.00% 0
合計出来高 2,000,000 可能な約定数 50,000
  1. 注文サイズが50,000株の場合、5%の参加率は12:00に実現します。

ユーザー指定の開始時間と終了時間の参加率をアルゴリズムが取込んだ上で、注文の有効時間を通してどのように約定スピードを調整するかをご覧ください。アルゴリズムは始めの15分の間に、250,000または5,000株のペースで、出来高の2.0%を購入するよう設定されています。この後、購入ペースが出来高の2.30%にあがり、 これによって次の15分間に5,750株が購入されます。注文は最終参加率に達成する直前に、11:45の時点で完了します。

例B - 今回は10,000株のみの購入を考えています。 この有価証券のADV650万および開始時間の参加率2.0%に基づくと始めの15分間に5,000株購入したことになり、この時点で購入ペースが3.5%に上がる計算となりますが、この場合、残り5,000株の購入が次の15分で行われ注文が完了することになります。


開始レート 2.00% — 終了レート 5.00% — 注文サイズ 10,000
開始時間 終了時間 取引済み出来高 残りの開始数量 約定済み開始数量 開始レート 取引数量
10:00 10:15 250,000 10,000 0 2.00% 7,447
10:15 10:30 250,000 2553 7447 4.23% 2,553
10:30 10:45 250,000 0 10000 5.00% 0
10:45 11:00 250,000 0 10000 5.00% 0
11:00 11:15 250,000 0 10000 5.00% 0
11:15 11:30 250,000 0 10000 5.00% 0
11:30 11:45 250,000 0 10000 5.00% 0
11:45 12:00 250,000 0 10000 5.00% 0
合計出来高 2,000,000 可能な約定数 10,000
  1. 注文サイズが10,000株の場合、5%の参加率は10:30に実現しますが、

例C – 合計ADVを1.54%上回ることになる100,000株の購入を考えています。 2.0%の開始参加率および5.0%の最終参加率を入力し、午前10:00から午後12:00の期間、有効となるように設定します。注文が有効となる2時間の間、アルゴリズムが15分ごとに5,000またはそれ以上の株を購入します。午後12:00までには現行の出来高と注文の残高に基づいて参加率が3.32%まで上がりました。


開始レート 2.00% — 終了レート 5.00% — 注文サイズ 100,000
開始時間 終了時間 取引済み出来高 残りの開始数量 約定済み開始数量 開始レート 取引数量
10:00 10:15 250,000 100,000 0 2.00% 5,192
10:15 10:30 250,000 94,808 5,192 2.16% 5,597
10:30 10:45 250,000 89,211 10,789 2.32% 6,033
10:45 11:00 250,000 83,178 16,822 2.50% 6,502
11:00 11:15 250,000 76,676 23,324 2.70% 7,009
11:15 11:30 250,000 69,667 30,333 2.91% 7,554
11:30 11:45 250,000 62,113 37,887 3.14% 8,144
11:45 12:00 250,000 53,969 46,031 3.38% 8,777
合計出来高 2,000,000 可能な約定数 54,808
  1. 注文サイズが10,000株の場合、5%の参加率は10:30に実現しますが、

注文の有効時間が終了する時点で、注文全体の半分強にしか満たない52,232株しか購入されていません。

Price Variant Percentage of Volume Strategy - このアルゴリズム利用すると、有価証券の市場価格に基づいて変化していく、ユーザー指定の出来高率で参加することができます。このアルゴリズムは価格の低いときによりアグレッシブに買い、価格が上がるにつれてパッシブになるようにデザインされており、売りの場合はこの逆になります。注文の有効時間における注文数と出来高の分配は、目標割合の入力とTWSマーケットデータが計算し更新し続ける予測出来高によって決定されます。

売りの例

変動型:

目標率 – 10%

最低目標率 – 1%

最大目標率 – 20%

目標率の変更率 – 5%

ABC Corp.の株価が1株あたり$100.00になり、 午前10時から午後12時の間に合計6,500株の売却を考えていますが、株価が強くなる場合には売却ペースを上げ、また、株価が弱くなる場合には、売却によるプレッシャーは避けたいとも考えています。

目標率 10.00% — 変更率 5.00% — 最低参加率 1.00% — 最大参加率 20.00%
開始時間 終了時間 価格 価格の変更率 参加率
10:00 10:15 100.00 0.00% 10.00%
10:15 10:30 100.25 0.25% 11.25%
10:30 10:45 101.00 1.00% 15.00%
10:45 11:00 102.00 2.00% 20.00%
11:00 11:15 101.50 1.50% 17.50%
11:15 11:30 100.50 0.50% 12.50%
11:30 11:45 99.50 -0.50% 7.50%
11:45 12:00 99.00 -1.00% 5.00%
  1. 価格の上昇とともに、売り注文の参加率が上がります。
  2. 価格の下落とともに、売り注文の参加率が下がります。

1株あたり$100.00で取引されているため、開始時の時点の参加率をADVのちょうど10%のペースに設定することにします。

また目標率の変化率は5%に設定します。ABC Corp.株価が1%上がる(この場合$1.00)ごとに、売却ペースはこの欄に入力された額で上がります。売り注文の場合、1%上昇して$101.00になることにより、売却ペースは10%から15%に上がります。株価が$102.00まで上がると、参加率はADVの20%にまで上がります。

目標率には最小値と最大値をを設定することもできます。これを例とする場合、最小目標率を1%にすることにより、株価が$98.00以下に下がった場合にはアルゴリズムの参加率がADVの1%になるように設定します。同様に最大目標率を20%にすることにより、ユーザー指定の有効時間中に株価が$102.00以上に上昇した場合にはアルゴリズムがADVの20%以上には絶対にならないように設定します。

買いの例


変動型:

目標率 – 15%

最低目標率 – 6%

最大目標率 – 20%

目標率の変更率 – 7%

この例では、1株あたり現在$100.00で取引されているABC Corp.を大量に購入しようと考えています。株価が下がった場合にはよりアグレッシブな購入を希望していますが、ADVの20%以上には絶対にしたくありません。7%の変更率を付けて開始時点での目標参加率を15%に設定します。株価に1%の変化が生じるごとに、アルゴリズムが参加率を7%変更します。変更率が7%に設定されてはいるものの株価が1%下がって$99.00になった場合には、最大参加率が出来高の20%を上限としてに設定されていてもアルゴリズムが購入ペースをADVの22%に上げることになります。株価が上昇する際にはアルゴリズムが購入ペースを和らげるため、株価に2%の上昇があった場合の参加率の増加は1%になりますが、最小目標率を入力することにより、株価に高騰があっても購入ペースはADVの6%に留まるように設定することができます。


目標率 15.00% — 変化率 7.00% — 最低参加率 6.00% — 最大参加率 20.00%
開始時間 終了時間 価格 価格の変更率 参加率
10:00 10:15 100.00 0.00% 15.00%
10:15 10:30 100.25 0.25% 13.25%
10:30 10:45 101.00 1.00% 8.00%
10:45 11:00 103.00 3.00% 6.00%
11:00 11:15 101.50 6.00% 17.50%
11:15 11:30 100.50 0.50% 11.50%
11:30 11:45 99.50 -0.50% 18.50%
11:45 12:00 99.00 -1.00% 20.00%
  1. 価格の上昇とともに、買い注文の参加率が下がります。
  2. 価格の下落とともに、買い注文の参加率が上がります。

上記の表は始めの15分間に価格が0.25%上昇することにより、参加率が目標率の15%から13.25%に下がる様子を表しています。株価が1%上昇すると参加率は変更率の価値に則って8%に下がります。株価が3%上昇して$103.00になると、アルゴリズムが注文に可能な最小値の6%まで購入ペースを下げていることにご注意ください。注文が進むにつれ、0.5%の株価の下落によって購入ペースが目標率を上回る18.5%に戻ります。株価が$99.00(‐1%)まで 下がると、アルゴリズムが最大参加率であるADVの20%まで上がります。