スプレッド注文とは、ひとつの取引ストラテジーを構成する複数の注文(レッグ)を組み合わせたものです 。スプレッドの種類には、先物スプレッド、オプション/オプションやオプション/株式 のコンビネーション、および同じまたは複数原資産の株式/株式のコンビネーションが含まれます。
スプレッド注文が発注されるとIBのスマートルーティングが、ルーティング可能なすべてのオプションおよび株式取引所の暗示するスプレッド価格と共に取引所のスプレッド価格(ISEを指します)がある場合にはこれと比較し、各レッグ別々に最上価格の取引所にルーティングします。弊社では注文に市場性がある場合には、スプレッド注文ごと、またはスプレッドの各レッグを個別に、最適な取引所にルーティングします。市場性のない単一原資産のスプレッド注文でISE商品であるものは、一時的にISE板画面にルーティングされ、ISE商品でないものは弊社に残ります。この瞬間よりIBのスマートルーティングがマーケットの変動状況を継続的に査定し、これに基づいて最上の約定を達成するべくルーティングと再ルーティングを行います。
ComboTraderの一般タブを使用する場合、スプレッドが少なくとも一箇所の取引所の商品として取引されない限り、2レッグのスプレッドのみ有効として取り扱われます。複数レッグのスプレッドの有効性の確認には、ストラテジー テンプレートが単一または複数タブ上にありますので、これをご利用ください。
スプレッド注文のコンビネーションは様々あります。これらはTWS内でComboTrader、SpreadTraderおよびOptionTraderなどを利用して、いろいろな方法で作成することができます。
取引可能商品 | 利用可能銘柄 | ルーティング | TWS | ||||
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先物 | ![]() |
米国商品 | ![]() |
スマート | ![]() |
アトリビューション | ![]() |
オプション | ![]() |
米国外商品 | ![]() |
ダイレクト | ![]() |
注文タイプ | ![]() |
株式 | ![]() |
注文有効期限 | ![]() |
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注意点:
右上の表はこの注文タイプの特性に関する概要となります。チェックの入った機能はいくつかのコンビネーションに適用しますが、すべてのチェック入りの機能と組み合わせて使用できるわけではありません。例:オプション、株式、米国、米国外、スマートおよびダイレクトのすべてにチェックが入っている場合、すべての米国、米国外のスマート、ダイレクト注文がこの注文タイプで発注できるわけではありません。この場合、スマートルーティング米国株式、ダイレクトルーティング米国外株式、スマートルーティング米国オプションが取引可能となります。
この例ではComboTraderを使用しての、カレンダースプレッドの設定方法をご説明します。カレンダースプレッドは、限月は異なるものの同一の原資産、権利(コールまたはプット)および権利行使価格を持つオプションを、同時に売買する注文です。限月が2009年1月、権利行使価格が70で乗数が100のコールオプションの購入を考えています。また、限月が2008年12月、権利行使価格が70で乗数が100のコールオプションの売却も考えています。先ず、TWSツールバー内のコンボをクリックしてコンボ選択ボックスを表示します。この後ストラテジーを選択し、フィルター欄を利用してスプレッド注文に2つのオプションを追加してください。Jan09オプションのアクションは買い、Dec08オプションの方は売りになっていることを確認してOKをクリックしてください。取引画面にマーケットデータ・ラインとしてスプレッド注文が表示されます。カレンダースプレッドのマーケットデータ・ライン用に買い注文を作成し、注文を発注してください。このカレンダースプレッドの買いは以下を意味します:
1:1 XYZ OPT DEC 17 '08 70.0 CALL (100)を売却
2:1 XYZ OPT JAN 16 '09 70.0 CALL (100)を購入
SpreadTraderを利用して、先物スプレッド、EFP先物スプレッドおよびオプションスプレッドを作成することもできます。TWSツールバー上でSpreadTraderをクリックすると、表示されます。
OptionTraderを利用して、オプションのスプレッド注文を作成することもできます。TWSツールバー上でOptionTraderをクリックし、OptionTrader内でオプションスプレッドをクリックするとコンボ選択のボックスが表示されます。ここでスプレッド注文の設定をすることができます。